長期記憶するための一番良い方法とは?

「記憶」の種類を知ろう

 

子供の頃に行った遊園地、はじめての恋人と行ったデート、盛り上がった学園祭の思い出・・・楽しかった古い記憶は歳を重ねても、簡単に思い出すことができます。その反面、今日食べた朝ごはんさえも忘れてしまうことがありませんか?

 

なぜずっと覚えていられる記憶と、すぐ忘れてしまう記憶があるのでしょうか?僕もMr.ウィリアムのように記憶力が良くなりたいです

ジョナサン

Mr.ウィリアム

記憶力にはいくつか種類がありますが、まず大まかに分けると「運動記憶」と「認知記憶」の2つです。運動記憶とは、スポーツや楽器の演奏など体を使う記憶。認知記憶とは、脳で覚える記憶の事です。そして認知記憶の中でもさらに分けられるのが以下の4つです

 

 

視覚や聴覚で情報を認知すると、ほんの一瞬だけ記憶として蓄積されます。そのような超短期の記憶を感覚記憶といい、視覚からの情報は1秒程度、聴覚からの情報は数秒で消滅します。

次に、大脳辺縁系の海馬へと記憶が移って蓄積されている状態を短期記憶といいます。これは1分程度で消滅します。

海馬で一時記憶されているものを中期記憶と呼び、1時間~1ケ月程度保存され、この期間に長期記憶するものを消滅させるものを選別します。そして、重要な記憶として選別されたものは海馬から大脳へと移動し、長期記憶となります。

 

出典元:西東社 渋谷 昌三(著)「面白いほどよくわかる!心理学の本」

 

さてこの4つの記憶をわかりやすく会社員Aさんの例をあげて説明します。

 

4種類の認知記憶について

 

 感覚記憶

会社員のAさんは毎朝電車に乗って会社へ出勤します。走る電車の外にはたくさんの広告が並んでいるのが見えます。

(本当にこの辺はたくさんの商業施設ができたな・・)

さらに電車から降り、会社まで歩いているとたくさんの人々とすれ違います。

(なんだか朝ってみんな酷く暗い顔して歩いてるなぁ)

このような一瞬目に入った人々の顔や広告の情報など意識されない瞬間的な記憶のが感覚記憶です。Aさんは数秒後にはさっきすれ違った人々の顔を忘れています。

 

 短期記憶

出勤すると仲の良い同僚が近づいてきました。その同僚は先週までポルトガルへ出張に行っていました。

「Bom dia! やっと出張から帰ってきたよ!知ってるか?”おはよう”ってポルトガル語で”ボンジーヤ”っていうんだよ。はい、これお土産!」

「ありがとう!ボンジーヤか、なるほど・・」

しかしポルトガル語に興味のないAさんは1分後にはもう覚えていません。

 

 中期記憶

朝の朝礼も終わったところAさんは課長に呼ばれました。

「A、先週伝えたX社との接待の件だけど、例のレストラン予約取れた?」

「あっ・・すいません!今すぐ手配します・・!!」

(昨日までは覚えてたのに・・忙しくてすっかり忘れてしまっていた・・)

中期記憶とは1週間~1ケ月の記憶です。この期間に忘れる記憶は非常に多いのです。そのためメモしたりTO DOリストを使って記憶を呼び起こします。しかしこの期間に反復して覚えたものは長期記憶になるのです。

 

 長期記憶

「もしもし。Z社のAと申しますが、今週の金曜日18時からご予約取れますでしょうか?・・はい、ではお願いいたします。失礼します」

(最近仕事で疲れているせいか、いろいろ忘れてばかりだな・・記憶力をあげるのってどうしたらいいんだろう?)

当たり前ですが、どんなに物忘れが酷いAさんでも、自分の会社名や自分の名前を忘れることはありませんね。これは長期記憶として大脳に移動された記憶の為です。

 

さてAさんも気になっている「記憶力の上げ方」ですが、世の中にはあらゆる記憶法が無数にあります。例えば語呂合わせ法(イイクニツクロウ鎌倉幕府など)がありますが、その中でも今回ご紹介するのは単純でシンプルです。なぜこれだけをご紹介するのかというと、他の方法には人によって向き不向きがありますがこの方法は誰にとっても最も良い方法と言えるからです。

 

エピソード記憶を利用した記憶法

 

Mr.ウィリアム

感情的な刺激を通した記憶はもっとも有効的です。冒頭にもあるように人生で楽しかった記憶が永遠に残るのは、感情的刺激があった為です

 

とある日本人男性がイタリアへ留学した時の話です。留学当時、同時に何名かの日本人が彼と同じ寮にいたそうです。Bさんは社交的で、いつも現地のイタリア人と遊びに行ってばかりでろくに机に向かって勉強しておらず、反面Cさんは学校でも熱心に勉強し、遊びにも行かず寮でもひたすらイタリア語を勉強していたそうです。

 

しかしCさんは一日中机に向かっていたにも関わらず、帰国する頃にはBさんの方が遥かにイタリア語が上達していたそうです。Bさんは学習の意識がなくても日々イタリア人たちとたくさん会話し、楽しい思い出を作ることで無意識にイタリア語が身に付き長期記憶されていたのです。

 

僕の勉強がいつも捗るのはMr.ウィリアムが楽しく勉強を教えてくれるからです

ジョナサン

 

 

このように「楽しい」という感情と隣り合わせで行う学習は一番効率のよい最強の記憶法です。この感情を利用する方法として「作業興奮」というものがあります。仕事でもやり出してみると何だか楽しかったり、一度始めてしまうとつい没頭してしまうものはありませんか?

 

それは作業興奮というもので、学習にも活用できます。まず気分が乗らなくても、ハードルの低いところから始める。5~10分ほどすればドーパミンが分泌され、やる気がでてくるのです。

 

Mr.ウィリアム

何か学習したいものがある時は、まず自身が「楽しい」と思える物事をリスト化し、それに関連する学習法を作りあげていきましょう

 

 

記憶力や集中力を上げるカフェインについて

 

脳を健康的な状態に保ってあげることも重要です。炭水化物、タンパク質、ビタミンなど必要栄養素を摂り、バランスの良い食事を意識しましょう。脳や体が健康ではなければ本来覚えられるものも記憶しにくい状態となります。

 

よく記憶力・集中力を高めるのに効果的と言われているのがコーヒー、ココア、エナジードリンク、チョコレート、コーラや紅茶などに多く含まれている「カフェイン」ですが、カフェインには軽い覚醒作用があることは有名で、成人で1日に3~5杯くらいがベストだと言われています。ちなみに妊娠中は胎児に影響を及ぼす可能性があるので摂取はお控えください。

 

Mr.ウィリアム

私も1日にだいたい3杯くらいコーヒーを飲んでいます
僕はコーヒーが飲めませんがチョコレートをよく食べます!なんとなく勉強前に食べると集中力が上がっているような気がします

ジョナサン

 

 

気になるのが飲みすぎるとどうなるのか?という点ですが、短時間にカフェインを過剰摂取し急性カフェイン中毒になると命にも関わると言われています。

 

カフェインを1000mg以上一気に摂ると急性カフェイン中毒になると言われているので、コーヒーが1杯あたり100mgのカフェインということを考えると、連続で10杯飲むと危ないということです。また、一気にエナジードリンクを7杯近く飲むと危ないと言われていますが、人によっては3~4杯飲むと危険な状態になるようです。

 

Mr.ウィリアム

眠気覚ましなどでたくさん摂りたくなりますが、量には気をつける必要があります
僕のママは、よく寝ることやストレスを溜めないことが健康には大事だと言っていました

ジョナサン

毎日できるだけ余裕をもってリラックスした状態を作れるよう心掛けましょう。

 

 

本日の一冊 — TODAY’S BOOK —

 

 

今回は「記憶」についてのほんの一部を抜粋しましたが、当著書では基本的に心理学全般を簡単に解説されています。有名心理学者たちが生み出した理論や治療法などの紹介から、精神疾患に関する情報もあるので、鬱とはどんなものか?パニック障害ってどんな病気か?という疑問の解決にも繋がります。

 

以前の記事で、本を読むには入門書から入るべきだとお伝えしましたが、この本はまさに心理学のやさしい入門書なので、心理学に興味があるけどよく知らないという方はぜひチェックしてみてください。

 

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